色んなソフトでパース定規や手ブレ補正が使えるLazyNezumiPro

しばらく使ってみて常用しそうなのと、最近日本語化されたようなのでLazyNezumiProというソフトのことを書きます。
LazyNezumiProはマウスやタブレットペンの動きを補助してくれるグラフィック用ツールで、ペイントソフトと合わせて使うことで描線補正や筆圧コントロールなど色々な用途に使えます。
30日試用できるフリー版と35ドルのPro版(学生版は20ドル)があり、今のところ残念ながらWindows専用です。(32bit/64bit対応)

LZN_ss
ツールパレット。グラフなど細かいパラメータ微調整が可能らしいけど使ってないのでよくわかりmせん。

使用手順がPhotoshopとそれ以外のソフトで勝手が違ってきます。

ツールの動かし方(Photoshopの場合)

・LazyNezumiPro(以下LZN)インストール時、Photoshopがある場合プラグインへのパスを指定することでプラグインがインストールされます。

・Photoshopを起動すると一緒にLZNのウィンドウが立ち上がります。(同時起動、同時終了はオプションでON/OFF可)ただしPhotoshop内のパネルにドッキングさせるとかはできず、単にPhotoshop用に立ち上がってるだけっぽい。

ツールの動かし方(Photoshop以外の場合)

・使いたいソフトとLZNをそれぞれ立ち上げる

・LZNの「ファイル→窓をフック」かCtrl+F3を押して、LZNを使いたいソフトのウィンドウにマウスやペンを持っていってフォーカスする。3秒くらいで赤い枠が点滅すればフック完了、そのソフトウェア上でLZNが効くようになる。

・終了するときはやはりそれぞれに終了させる。

別個のアプリを連動させるのは億劫ではあるんだけど、ショートカットキーも用意されてるんでCtrl+F3でフック、Ctrl+F2でON/OFFという感じで慣れればそれほど邪魔くさくもないです。

あとどんなソフトで使えるのかだけど公式のFAQでは

・Photoshopのほとんどのバージョンでテストしてる。

・ウィンドウフックで使えるのはFlash , Illustrator , MSPaint , Krita , Gimp , TwistedBrush , Zbrush , 3D-Coat , Sculptris , PaintToolSAI , Mypaint , Paint.net , OpenCanvas , ArtRage , Sketchbook , Inkscape , Mari , MangaStudio , etc…とのこと。

自分の手持ちソフトで試したところ、
Kritaやイラストレーター、ZbrushなんかはOK(Zbrushは元々LazyMouseついてるけど)
LZN(ver14.9.26.2138)とSAI(ver1.2.0)の組み合わせだとマウスでは動くけどペンタブレットは反応せずうまくフックできなかったです。僕はPhotoshopで使えれば後はまあいいやという感じなので細かくは調べてないですが、使いたいソフトとの組み合わせはチェックする必要がありそう。
(ちなみにBlenderで試してみたら一瞬できたけど、そっから他モードに移行できなくなってまともに使えなかった…)

どんなことができるか

大まかに言うと
・描線の補正
・筆圧の補正
・定規
あとプリセットには応用的なものとしてノイズがかかった描線とか回転しながらかける線とか、パース定規なんかがあります。
以下具体例

LZN_lazy
プリセットの”Lazy mouse”
たるみのあるガイド線を引っ張るように引くことで滑らかな線がすごく描きやすくなる。んー、文章で一番わかりづらいかもしれない。Zbrush使う人なら同じ機能あるのでピンとくるかと思うけど。
ガイドはロープみたいになっていてその長さも調整可能。で、このロープのはじっこを持って引っ張り、反対側のはじっこから実線が描かれていく、という…これだけできれいな線が引ける。
この機能ってどのソフトからはじまったんでしょうね。僕はZbrushではじめて知ったけどけっこう気持ちよくて好きです。

LZN_massive
プリセットの”massive smooth”
Lazymouseのガイドを短くした感じのプリセットなんだけどなかなか絶妙な効き方で、フリーハンドとあまり変わらない感覚で描きつつ、線はしっかり滑らかになる感じ。Photoshopで線を描くときによくツルっと滑ったりブレちゃったりなるのをうまい具合に減らしてくれる。
左がONの状態で右がOFFの状態ですが描線がだいぶシュっとしてるのわかるでしょうか。

LZN_ellipse
プリセット”concentric ellipse”
サイズが自由に変えられる円定規。楕円にもできて中心点も動かせる。
これで半径決め手大きめのテクスチャブラスでザザっと塗ると円盤状に質感が簡単につけられたりします。
円のアウトラインだけじゃなく円心状にラインが描けるタイプのもあり。

LZN_pers
プリセット”perspective”
パース定規。消失点/水平ラインの移動ができ、各方向パース効いた状態の線が引けます。
各方向のガイド線に自動スナップするけど、ガイド線自体を動かしながら描くことになるのでちょっとコツはいるかも。

ほかにも面白い形の描線パターンをブラシ型のように使ったり、筆圧コントロールで荒い描線を表現したりなどプリセットだけでも色々入ってる。またパラメータについては一部数式を使ったりもできるので実用度はともかくバリエーションは豊富かと思われます。

使った感想

僕は純粋な絵描きではないんだけどペンタブはずっと使っていて、でも紙で描いたときはもうちょっときれいな線がかけるんだけどなと感じてた部分がかなり改善されました。単純にきれいな線ならペンツールやイラストレーター使うんだけど、そうじゃなくフリーハンドでほどよく補正してくれるmassivesmoothあたりがちょうどいいです。
手法に寄るけど絵が上手い人ほどこういった補正は邪魔になるかもしれません。マンガとかアニメ絵の人とかフリーハンドでめっちゃきれいな線かいちゃうし。

パース定規的であたり取るのやレイアウトに便利。円型のもパターンやテクスチャなど描くときに楽です。
ちなみに自分は3DCGメインなのでテクスチャを描く作業が多く、そういう作業にも定規系の機能が効いてくる気がします。
純粋に絵を描く作業というより切り貼り含めたデザイン作業に合いそうという印象。

あと(今のところ)開発のアップデートが頻繁で、パース定規も比較的最近つけられた機能です。
この先どういった機能がつくかはわからないけど元気よくリリースされていってるので期待できる。

気になった点

Photoshopとの組み合わせだと文句ないんだけど、SAIも持ってるのでそっちでの使い分け考えると微妙な点もなくはない。
SAIは元々描き味もいいのでシュっとした線は描きやすく手ブレ補正もある。Lazymouseみたいなコントロールはできないけどペン入れというベクターレイヤーもあったりする。しかも、開発中のSAI2ではパース定規や直線、円形定規などもつく予定で、これ開発進捗版をいじってみたんだけど円定規とかパース定規とかLZNより描きやすかった…
SAIの値段が5,400円でSAI2のリリースもいつになるかわからないので同等に比較はできないんだけど、んー、カブってんな、という気はします。
こうやって真面目に考えるとそこそこニッチなツールって気もしてきたけど、Photoshopでやる作業の補助として助かるわ~って実感はあるのえーっと条件次第ではオススメです、ということで。


2件のコメント

  1. はじめまして、なんとかPhotoshopで手ぶれ補正が使えないかと調べていた所、こちらの記事を発見しました。試しに体験版をDLして使っていますが、今まで届かなかった痒い所にとても良く届くソフトウェアだと感じ、感動しました!
    このような紹介ブログがなければ、もっと苦労したか、もしかしたらたどり着けなかったかもしれないソフトウェアです。ありがとうございました。

    1. お役に立ったようでなによりです。
      書いた時期からはアップデートされた部分もあるかもですが。
      面白い発想のツールですよね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。